はじめに
林業とは、苗木を育て、森を作り、我々の身近に必要とする樹木を生産・販売する仕事です。私たちSmart Forestは、「未来の地球の為に今できることを。」を企業理念とし、林業を通じて持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。今日は、そんな私たちが目指す林業整備の未来と、「J-クレジット制度」とは何かについて、皆さんにご紹介します。
J-クレジット制度とは
まずは、「J-クレジット制度」とは、どんな制度なのかについて、簡単に解説していきましょう。
J-クレジット制度について
J-クレジット制度とは、省エネ設備の導入や、太陽光発電などの再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減、この他、植林・間伐などの適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット」として国が認証する制度のことです。制度の主な目的は、地球温暖化対策としての温室効果ガス排出量の削減なのですが、削減量を目に見える形でクレジットとして発行することで、資金循環の促進も同時に行っています。
「J-クレジット制度」は、2013年に経済産業省が管轄する「国内クレジット制度」と、環境省が管轄する「オフセット・クレジット制度」が統合されることで誕生しました。現時点でこの制度は、2030年までの継続を予定しています。
・J-クレジット制度のメリット
「J-クレジット制度」は国によって管理されている制度なのですが、実は創出者と購入者の双方に大きなメリットがあります。地球温暖化対策に貢献し、クレジットを発行する側の企業や機関は創出者となり、創出者が発行したクレジットを購入する企業や機関は、購入者となります。創出者にとっては、省エネ設備の導入や再生可能エネルギーの活用によって、ランニングコストが低減するだけでなく、これらの設備投資をクレジットの売却益によって補うことが出来るため、さらなる省エネ投資に結び付けること出来るといったメリットがあります。一方、購入者としての役割を担う企業や機関は、直接的に温室効果ガスの削減に貢献できないといった場合でも、クレジットを購入することで全国の森林保全活動や、省エネ活動を後押しする役割を担えるのです。
J-クレジットの取り組みが国際的に評価されれば、将来的には林業を通じた温暖化対策の分野において、日本が世界を牽引することもあるかも知れません。
Smart Forestが担う林業整備の未来
・森林を保全しながら事業の継続を行う
Smart Forestでは、先ほどご紹介したJ-クレジット制度を積極的に活用し、収穫・利用・植樹・育成を1サイクルとする循環型の林業を行っています。
木材として伐って使用した後、きちんと植樹を行って世代交代をさせるなどの、木材資源を長く確保するための循環作業を行うには、持続的に森林資源を守る必要があり、健康的な森を維持し続けなければなりません。しかし、現状の林業は圧倒的な人手不足という問題も抱えています。こうした循環型の林業を行う上で、J-クレジット制度は山村地域の活性化にも一役買っているのです。
まとめ
今回は、J-クレジット制度とはどのような制度なのかについてと、Smart Forestが担う森林整備の未来についてご紹介いたしました。
J-クレジット制度には以下のメリットがあります。
・温室効果ガスの削減
・クレジットによる経済効果の活性化
・購入者も制度に参加可能
今後もSmart Forestでは、林業を通じて未来の地球の為に何が出来るかを模索していきたいと思っています。