森林は地球の大切な資源
地球の森林面積は約40億ヘクタールあり、これは地球の陸地面積の約1/3となります。森林には、多種多様の生物が生息しており、人々の暮らしにも密接に関わっています。地球上の多くの命を育む重要な役割を持つ森林ですが、適切な管理をしなければ、だんだんと失われていってしまう資源でもあります。反面、森林は適切に活用することで、持続的に使い続けることのできる重要な資源です。現在、世界の森林は、毎年加速的に失われ続けていて、これを止めるべく様々な活動が行われています。今回は、地球の森林資源を長期的に守っていくためにはどうすればいいのかを解説していきます。また、併せて、森林に関する国際機関である「FSC」についても紹介します。

FSC(Forest Stewardship CouncilⓇ/森林管理協議会)
FSCとは、責任のある森林管理を世界に普及させることを目的に設立された国際的な非営利団体です。WWF(自然資源の持続可能な利用に取り組む団体)は、FSCの設立当初から森林管理の普及に力を入れています。環境保全の点から見て適切で社会的な利益に適い、経済も継続可能な責任ある森林管理や、林産物の責任ある調達に対して与えられるFSC。消費者は、このFSCのマークが入った製品を買うことで世界の森林保全を応援できる仕組みです。


森林資源を守っていくには
森林資源を守っていくには、現実的かつ具体的に進めていく必要があります。森林の伐採や破壊にただ反対するだけではなく、環境を保全しながら、森林資源を持続可能な形で利用していくことが必要です。WWFはそのための社会的仕組みである「森林認証制度」の普及と推進に力をいれています。
【環境を考えた利用方法】
WWFジャパンは、日本国内で消費されている木材・紙製品を環境に配慮して生産されているものに置き換えていく取り組みを行っています。そのためにFSCによる森林認証制度を国内で普及していこうと努めています。また、森林認証製品を積極的に開発し、扱っていく企業のグループは、世界の森林保全と再生可能な森林資源の持続的な利用に基づく社会を目指すことを基本理念とし、適切な森林管理及び信頼のおける森林認証制度を推進しています。

責任のある林産物の購入
責任ある林産物の購入とは、使用する木材や紙の原料がどこの森林から、どのように刈り出されたのかを確かめて、森林破壊に負担しないような木材製品購入を積極的に行っていくことです。これにより、無用な森林資源を壊すことなく、持続的な森林資源の循環を目指します。世界の森林を守っていくためには、企業の協力・行動が需要なものになります。多くの森林資源を活用する企業が責任のある行動を行うことで森林を守っていくことが出来ます。

地球温暖化を緩和する取り組みを行う
地球温暖化や気候変動は、森林の減少・劣化に影響を及ぼします。近年多発している森林火災の原因の一つとしてこの気候変動による乾燥や熱波などが関係しているのです。地球温暖化の影響で気温が上昇し、樹木の生息域を変えてしまうことで、結果的に森林減少に繋がります。地球温暖化が起こる原因は、二酸化炭素による温室効果ガスであり、人々が二酸化炭素を排出する原因となっています。
人々が地球温暖化緩和のために行えることは、二酸化炭素の排出を抑えることであり、日々の生活を見直し、改善していくことが求められます。森林破壊による森林面積の減少は、そのまま二酸化炭素吸収の減少にも繋がりますし、冷暖房機の設定温度を調節、クールビズやウォームビズを併用して過剰に使用しない、自動車の利用を抑えて公共の交通機関を利用するといったような方法を積極的に行っていきましょう。

森林資源を長く守っていくにはまとめ
以上のように、森林資源を持続的に守っていくには、世界的な規模で協力をしていかなければなりません。もちろん個人個人が森林を守っていくことを意識して取り組んでいくことも大切になります。身の回りの小さなことから始めてみましょう。

森林資源を長く守っていくには?FSCについても解説
株式会社スマート・フォレストお問い合わせ